cky355のブログ

日々、感じること・思うことを徒然に・・・。

<Plog/パワスポの話>代々木の森、明治神宮

明治神宮01

「あ!そうだ!京都行こう!」ではありませんが、自分でも何故だかわかりませんが、「あ!明治神宮へ行かなくちゃ!」と思う時がある。それが、こんな真夏の炎天下になるとは思ってもいなかったのですが。。。
 嘗て、仕事で“神宮外苑絵画館”周辺を一同に借り入れ、イベントを開催したことがある。あのエリアは、明治神宮、新宿区、他の宗教法人・・・と多くの方々の許可取りをする必要がありました。その中でも、明治神宮の事務のスタッフの方々とは何度か打ち合わせを行い、その流れで表参道の商店街組合の会合にも出たこともあります。
その際に、「後奉納はされましたか?」と聞かれたことがあり、「いえ、まだでございます。」と回答したことがある。この回答に対して「後奉納はなくても、最低でもご参拝はしてくださいね。」と言われたのが印象的でした。
自分でも“そうだよなぁ~、その土地をお借りしてイベントを行うのだから、、、。”と思い、その時の関係者へ参拝を促したのだが皆、“忙しくて行けない。。。。”という回答で、俺一人で参拝した記憶がある。もう10年以上前の話だが、鮮明に覚えている。
 また、もっと昔を思えば、高校生時代には悪友達と大晦日から鳥居をくぐり、永遠に並び、明け方にやっと参拝できた!という何とも学生にありがちな経験もした。
 ただ、大人になりパワスポ巡りが好きになると“すぐに行ける!”神社仏閣は、あまり気に止めなくなってしまう。しかし、明治神宮と増上寺だけはたまに“行かなくちゃ!”と朝目覚めて思うことがある。とても、不思議だ。

明治神宮02

明治神宮03

明治神宮04

明治神宮05

 さて今回の参拝。
 日本国内もすっかりアフターコロナとなり、マスクをしている人の方が少ない?状況になっており、街には観光で訪日した海外旅行者が爆増中。コロナ前よりは少ない気はしているが、街を歩いていても多くの多言語を聞くようになった。それにしても、明治神宮の鳥居をくぐると、体感で8割が外国人だったような気がする。そして、外国の方って「絵馬好きなの?」と思うほど、人だかりだった。海外の教会にはない風習なので、“何だろう?”と思うのかもしれない。
そして、もう何度も参拝している明治神宮ではあるが、いつも人がたくさんで入場したことがなかった“明治神宮御苑”に初めて入ってみた。ということはあの有名な“清正井”も初めて見ることになった。
一言で言えば“凄い!”としか表現がない。
多くの参拝客はいたが、“明治神宮御苑”に入場する人は少なく、入場料を払って敷地内に入ると、日本語は聞こえてこなかった。
誰もいない空間で井戸と対面し吸い込まれるかと思った。鏡のように美しい水面。誰も来ないのでしばらくじ~っと見てしまった。

明治神宮06

 江戸時代には、熊本藩主加藤家下屋敷の庭園だった“明治神宮御苑”。 “清正井”も、その当時に加藤 清正氏自らが掘った井戸だと言われている。この井戸が“明治神宮御苑”内を通り、渋谷川に流れていると聞くとどこか不思議な気分にもなった。


 さて、“清正井”を見ることもでき、いざ!本殿参拝!
そもそも、明治神宮とは、祭神明治天皇昭憲皇太后で、明治天皇崩御後の1920年11月1日に創建された神社である。この神社建立にあたり、ゆくゆくの世にこの場所が森になるようにと、本来は神社がある多くの場所にはない多くの草木が植樹され、 “代々木の森”となっている。このプロジェクトの指揮をとったのが2024年に刷新される新紙幣の一万円札の顔となる“日本資本主義の父”と評される実業家の渋沢 栄一氏である。彼が思い描いた都市計画?は見事に21世紀の今、都心に突如現れる“森”を実現されたのだと思う。
 そして、日本建国当時は神格化されていた天皇は、動乱の時代を経て、この明治天皇崩御の際に、建立された明治神宮により“天皇と神社”という結びつきを見事に日本国民に根付かせたのではないだろうか。非常に個人的な見解ではあるが、近代において、明治天皇昭和天皇は、ただならぬ存在だと思っている。そして、なぜに他の神社のような一段上がった雰囲気ではなく(実際にも境内の高さも参道と同じ気がしているが。)、気軽に行ける神社になっていることを非常に不思議に思う。これはあたかも“近所の氏神様”的な立ち位置を想像させる。これが、明治天皇が希望したのか、渋沢 栄一氏が描いたものなのかは俺は知らないが、身近に感じる(親しみやすい)という点で、非常に意味のあることなのだと思う。

明治神宮07

明治神宮08

 原宿駅からの参拝でしたので、南参道~正参道を通って、蒸し返すような夏の日ではあったが、代々木の森のイオンを感じ、本殿の少しだけ時間が止まり張り詰めたような空気も感じ、帰路ではショップにて“白檀”のお線香を購入し、ぐるっと一週した散策であり、非日常を味わうにはとても良い出勤前のひとときでした。