<記憶の断片>片翼の行方
独り立ちする心地を知る前に
隠したる翼を抱えて生きる
世界の舞台に繰り出す彼の姿
笑顔を身に纏い、笑い声を響かせる
しかし、胸に秘めたるは深い孤独
「なぜ君は飛べぬのか?」と問う者に
彼は微笑みながら答える
「片翼の鳥は自由に舞えぬが、逆に奇跡を知る」
幼いころから知っていた
富と贅沢に目を向けず
大切なものは心の中にあることを
夢を追い求める仲間たちと、肩を並べて歩む日々に感謝し
その温かな手に触れながら、
窓外に広がる輝く星々に願いを
深い闇の中でさえ輝く希望を
君は持っていることを知っていた
たとえ片翼であろうと、生きる意味を見出し、運命と舞い踊る少年よ
君の行く末に幸あれ
画像提供元:Pexels
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