cky355のブログ

日々、感じること・思うことを徒然に・・・。

<記憶の断片>次の季節

New Season

僕のポケットに差し込む
冷たくなった君の手が
冬の到来を知らせてくれる


あれだけ涼しくなることを
願った夏の日は記憶の彼方へと
遠い旅に出たようだ


この世に二人しかいない
そんなことを考えてしまう
幼くて純粋な思い


手の感覚が薄れていくように
無邪気な思いも
雪のように消えていく


降り積もる思いを
デリートできるのなら
美しい記憶だけ
消し去って欲しい


そうすれば君も僕も
別の季節を生きていける
追い越す季節
迎えくる季節


感じたことのない
次の季節を
現す言葉が見当たらない
その次の季節を


巡り巡る温度を感じ
己の存在をも超える
新しい季節の中へ



画像提供元:Pexels