<ファッションの話>2023AW ZARAのコラボ商品
ZARAが日本に初出店したのは、2002年のこと。東京・銀座が第一号店だった。国内には、ユニクロやしまむらがあったが、実は海外のファストファッションのSHOPが初めて出店したのは、1984年で、イギリス発の“Topshop”だった。その後、GAPや、ZARA、H&M(Hennes & Mauritz)」、Forever21等々、多くの海外ファストファッションが出展していったが、消えていった店も数多くある。様々な手法で、販路を拡大していったファストファッションの店が、ファッション業界として衝撃を与えたのは、デザイナーとのコラボ商品の発表だった記憶がある。その先駆けが、H&Mで1994年にカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とのコラボレーションをスタートさせた。カール・ラガーフェルドは、シャネルのクリエイティブディレクターでもあり、当時はハイファッションのカール・ラガーフェルドと安価が売りのファストファッションのH&Mがコラボ?と度肝を抜いた。その後、日本に初出店となった2008年には、世界的にも評価の高い日本人デザイナー、川久保玲が手掛ける“Comme des Garçons(コムデギャルソン)”とのコラボのニュースを知ったときは、自分の目と耳を疑ったくらいだ。80年代から大好きなブランドである“Comme des Garçons”とH&Mは、ただ見るだけではいけない!と銀座の店へ行き、数点購入したことを覚えている。
さて話を戻すとすでに、老舗になりつつある“ZARA”。この数年のZARAのクリエーターとのコラボは、非常にホットでワクワクするものが多い。ファッションデザイナーのみならず、カメラマンやスタイリスト、アクター、モデル等々、様々な世界的著名人とタッグを組んで新作を発表している。そして、今回のコラボは、イギリス人スタイリスト“Harry Lambert(ハリー・ランバート)”と聞き、“やるね~ZARA!”とファッションの持つ楽しさ感情を掻き立てられた。このハリー・ランバート氏は、イギリスのシンガーソングライター兼俳優である“Harry Styles(ハリー・スタイルズ)”のスタイルを作り上げた人物だ。さらにこのハリー・スタイルズ氏とは、嘗て“ビートルズの再来”と言われたイギリスの人気バンド“One Direction(ワン・ダイレクション)”のメンバーで、日本では2012年にNTTドコモ(DOCOMO)のCMで、「たった3年で人生は変わる」というナレーションで、彼らのサクセスストーリーと学生割を掛け合わせた内容だったものを見た記憶がある人もいるのではないでしょうか? いろいろあって“One Direction(ワン・ダイレクション)”は2010年~2015年という短い期間での活動だったが、ソロ活動となったハリー・スタイルズ氏は、音楽、俳優であると共に世界的には“ファショニスタ”としても知られているのは、パーソナルスタイリストであるハリー・ランバート氏が創り出した賜物なのだと思う。
ハリー・スタイルズ氏のファッション感も、古着テイストというのか50~60年代の音楽シーンを彷彿させるスタイリングが多いが、今回のZARAとのコラボ作品も、だいぶノスタルジックなスタイルと色合わせ、柄出しな気がする。昔のイケてる若者がフリースタイルを求める心と時代の音楽的なムードが愛まった雰囲気を今の時代に調理した感じ。“Cutie Chaos(キューティ・カオス)”というテーマのカプセルコレクションになっているが、まさに昔、じいちゃんやばあちゃんが若い頃に着ていたようなムードが全開だ。
そんな中から俺は、自分が子供頃に来てたようなクレイジーパッチワークのようなアーガイルのニットと、これも自分が子供の頃に、女の子が好んで持っていたようなウサギのイラストが、ど~んと中央に描かれたシャツを買ってみました!
まぁ、地元の同級生に見られたら「病院行く?」とか「正気なのか?」とか言われそうですが、俺には何とも言えぬ懐かしいムードを纏いたい!という気持ちが勝って、即決だった。w シャツの方は上着を着れば、おっさんでもそんなに違和感がないと俺は思っている。他にもたくさん、ノスタルジーの海に溺れそうなアイテムが山積みだったが、“2着で勘弁してやろう!”と自分に言い聞かせてみた。ニットの方はすでに着用したが、だいぶいい感じで、周囲の評価も上々です。シャツは、春になる頃に気分を上げるために着ようかなぁ~と今からワクワクしております!!!
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