<Plog/パワスポの話>川越まつり2023
伊勢神宮からの埼玉県川越。ここ近年、毎年参加している“川越まつり”、2020~2021年はコロナ禍で開催が中止されたが昨年は若干の縮小ながら開催にこぎ着けたようで、何となく出店も少なく寂しい感じではあった。
しか~し!
今年は、4年振りに今まで通りの“川越まつり”が帰ってきた感じだった!
私が初めて参加した時にも驚いたが、まさに“町おこし”の最骨頂だと思う。川越エリアが地元の元部下に聞くと“川越まつり”に合わせて地元に帰省する人も多いとのことだった。心に常にある心象風景であり、日本の風土・習慣を象徴する行事なのだと思う。
基本的には町会毎の“山車”を地元民が引き、街を練り歩くのがメインである。近代化された街もこの行事の際には、地元警察も総動員で警備し、信号機すら大きな山車にぶつからないように向きを変える。さらに、商店のみならず一般の民家も全て“紅白の横断幕”を軒先に掲げる。街が一体化しているように見えるのは、この横断幕がどこまでも続く景色を見るからなのかもしれない。
私の地元も東京の中では下町と言われる町ではあるが、地元のお祭りでもここまではしない。老若男女がこの行事のために一丸となっている日本らしい素晴らしい行事だと思う。
私からしても幼少期から見てきた“The昭和”のお祭りの景色が目の前に広がるありがたいお祭り。街だけではなく露店での取扱い商品は時代と共に変化し、地元の商店も店先でお祭り用に用意した商品を販売する形態に変化はしても、ベーシックな部分は昭和のままだ。
この“川越まつり”の会場となる川越の街に一歩足を踏み入れると“過去と現在”が違和感なく共存している摩訶不思議な都市に迷い込んだような気分になる。揃いの法被、揃いの手ぬぐい、人が牽引する華やかな山車、街の至る処に設置された小さな櫓では獅子舞や日本舞踊、神社仏閣の境内での露店、時間と日常を忘れて街を歩く子供達、、、二次元で描く心象風景がいきなり立体になって目の前に広がっているようで、嬉しさと懐かしさで目頭が熱くなる思いだ。
昼間は、“川越八幡宮”、“喜多院”、“川越氷川神社”、“熊野神社”への参拝を行った。
久しぶりに来た“川越八幡宮”は明らかに今までと違っていた。
“こんなにも花々が多い神社だったか?”と。
鳥居をくぐり抜けるすぐにいろいろ品種の植木鉢が並び、時折置かれた水瓶の中には、水を張り多種の花々が浮かぶ。手水舎の水場にも多種の花・・・。きっと関係者の若返りと女性スタッフが増えたのだろうと思う。参拝者としてはその美しい光景にうっとりするくらいだった。もしかしたら、今年が創建1000年とのことなので、そのための演出なのかもしれないが、是非とも継続して欲しい!と思う。
我々、東京民としては小学校や中学校の遠足でも行く川越。その遠足の定番として訪問する“喜多院”。平安時代、淳和天皇の勅により天長7年(830)慈覚大師円仁により創建された勅願所であったという歴史がある。最も有名なのは、慶長4年(1599)に第27世の法灯を継いだ天海僧正(慈眼大師)が、慶長16年(1611)11月徳川家康公が川越を訪れたとき親しく接見しており、寛永15年(1638)1月の川越大火で山門以外を全て焼失したが、3代将軍徳川家光公は堀田加賀守正盛に命じてすぐに復興にかかり、江戸城紅葉山(皇居)の別殿を移築して、客殿、書院等に当てたという歴史もある。このことから家光誕生の間、春日局化粧の間が存在する。川越の中でも敷地の広さはピカイチである。
そして“川越氷川神社”が今回の“川越まつり”に関係が深く、“川越氷川神社”の例大祭が“川越まつり”に当たる。こぢんまりした境内であるが、必要なエッセンスをギュッと詰め込んだような神社である。大小いくつものお社が設置されており、キチンとお参りすると結構な時間がかかる。特に“夫婦円満・縁結び”の神様として有名で、同敷地内にある結婚会館での挙式は地元では憧れの挙式だと聞く。(現在はリニューアル中でした。)私はこの神社にあるケヤキの“御神木”が好きで、2つ別れたケヤキの御神木の周りを“8の字”を描くように1周する。すると気分が非常にすっきりする不思議な“御神木”です。
これだけ“八咫烏”を全面に押し出した場所はないのでは?と思う“熊野神社”。こじんまりした神社ながら、大きな八咫烏のオブジェや銭洗い社があったりと、比較的ちびっこが多く集まる神社。ちょっとしたアトラクション的な仕掛け(恋愛成就のための占いや石を使った足つぼの小径、大きなしめ縄くぐり等など)があるからなのかもしれない。境内の提灯も“八咫烏”がプリントされた徹底ぶりに参拝する我々も都市伝説の中の“八咫烏”ではなく 日本文化 に根付く“八咫烏”を気づかせてくれる。
見所があり過ぎる川越。旅行者にも有名な“時の鐘”や小江戸の町並みなど、街全体に多くの魅力がある上に“川越まつり”がさらにテンションを上げる。いつまでも続いて欲しい美しい日本の風習を体感してやっと私に“秋”がやってきた感じです。
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