<記憶の断片>時間旅行
無言になっていく瞳
遠くを見つめるあなたを
いつまでも眺めていた
あなたの記憶に残したくて
好みじゃない香水を纏って
無理して口調を変えてみても
マジョリティの一つになって
後悔だけが露わになっていく
動かなくなった時計の針は
カラフルな景色だけを
縫い合わせていくようで
虚しさのパッチワークばかりを
作り上げている
あなたが見つめた
遠くの空は今日も快晴で
経年劣化する私の記憶に
留まれない景色を映す
今の自分なら
今の自分だから
虚構の中を旅する時間旅行
画像提供元:Pexels
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