<ファッションの話>ピッグスキンファッションショー
過日行われた素材イベントの中で、東京都が産地となる“ピッグスキン(豚革)”を使用したデザイナー3名によるファッションショーが開催された。広報のお仕事を少し、お手伝いさせていただきましたが、ここ数年で一番良いコレクションショーだったように思う。ここ数年は、“学生+デザイナー”をパッケージにし、3ステージ行っていたが、やはり洋服としての完成度がかなり違う。なので、この “学生+デザイナー”というパッケージは、学生にとってもデザイナーにとってもハッピーではない気がしていた。さらに、今までは誰でもが見れるように通行者からも見れるような場所に仮説のショーステージを作成して行っていたが、今回はちゃんとしたホール会場での開催で、イベントショーではあるが、デザイナー個人のコレクションショーに近いものになったように思う。3名の若手デザイナーは、“KEIKO NISHIYAMA(デザイナー:西山 景子)”、“RIVNOBUHIKO(デザイナー:小浜 伸彦 / リバー ガラム ジャン)”、“-niitu-(デザイナー:新津 祥太)”の3ブランド。この組み合わせも三ブランド三様で、各自が描くブランドの世界観に、布帛やニットとも違うレザーを使用するという“お題あり”の条件の中、3ブランドがそれぞれに違ったアプローチでピッグスキンの特徴を活かしたアイテムを次々に披露していった。
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上記の画像で使用したのは、“KEIKO NISHIYAMA”ですが、テーマに掲げたのは“Dowries ダウ(ア)リィ”で、その意味は“持って生まれた能力”とのことで、結婚式の際に配偶者が贈る財産や風習の二つの意味を持ち合わせているとデザイナーは語っている。デザイナーとは既成概念を違った角度で捉えることが多く、まさに“レザー+ウェディング”という組み合わせが非常に新鮮であった。
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私がファッションに携わっているのは“見たことがないものを見たい!”という好奇心に寄るものが大きい。普通の洋服はアパレル企業が大量に作れば良いし、個人のファッションデザイナーは、“そうではないモノ”を世に放って欲しい!と願っている。そういう観点からも、今回の“ピッグスキンファッションショー”は非常に見応えがあった。
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