<記憶の断片>協奏のメロディ
舞い降りた霧のベールが
身体を包み込んでいく
目の前も見えないくらいの道
かすかに見える星明かりを頼りに
前を進んでいく
ザクザクと音を立てて
踏み砕く落ち葉の音が
乾いた空気に触れて
心地よいメロディを奏でている
後ろにはさがれない
大きな何かに頷き
大きな何かに刃向かうことも出来ず
霧のベールはその濃さを増している
それでも僕の心はいつも笑い
濃さの濃淡を楽しむかのように
自分の周囲を観察している
僕にしかない旋律
あなたにしかないアクセント
共に奏でるからこそ美しいメロディがある
独奏ではなく協奏の迫力がある
耳を澄ませば聞こえてくる
その瞬間を切り取る即興のメロディ
画像提供元:Pexels
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