cky355のブログ

日々、感じること・思うことを徒然に・・・。

色彩と人の感情について

色彩

人は加齢によって、“黒”と“ネイビー”の識別が難しくなる人がいると聞く。
これには、以下のようなことが言われている。


レンズの硬化: 加齢に伴い、眼の中にあるレンズが硬化することがあります。この硬化により、近くと遠くの焦点を切り替える能力が低下し、近くの物体や細かな色彩の違いを見分けることが難しくなります。
角膜の変化: 角膜は眼の表面を覆う透明な層です。加齢によって角膜も変化し、光の屈折に影響を与えることがあります。これにより、色彩やコントラストの違いがよりぼやけたように見える場合があります。
網膜の変化: 網膜は目の内部にある光を感知する部分で、色彩や明暗の知覚に関与しています。加齢によって網膜の細胞が減少したり、機能が低下したりすることがあり、色の識別に影響を与える可能性があります。
色素の減少: 加齢によって目の色素が減少することがあり、特に青い光に対する感度が低下することが報告されています。これにより青色の識別が難しくなる可能性があります。


昨今のようにいろいろな場面でスピード感を求められる際に、“色”による識別が重視されているように思う。信号機のようなものに象徴されるように、“赤・青・黄”の色で今がどのような状態なのかが一目瞭然になり、考えるよりも前に認識できることは非常に大切な場面もある。
しかし、ファッションの世界において、色彩という部分では日本には独自の“和色”というものがあり、紅(くれない)とか浅黄(あさぎ)等、古来の呼び名が存在し、自然界に存在する色からの着想で、何ともアンニュイな中間色が多いことも知られている。一方、日本には“色彩学”のような文化は、一部の興味ある人々には馴染みがあるが、どちらかというとニッチな学問のように思う。俺個人としては幼少期にもう少しだけ“色彩学”を学ぶことで感性が広がっていくのでは?とも思っている。というもの“色”というものは日々の生活の中に当たり前のように目に触れるものであり、その色によって人々の捉え方が変化するとても深いものだと感じているからだ。
ということで、心理学や感情科学の分野で研究されている「色彩と人の感情の関係」について、一般的なことを紹介したいと思う。


色彩の感情への影響: 色彩は感情や気分に対して強い影響を与えることがあります。異なる色が人々に異なる感情を引き起こす可能性があります。
暖色と寒色: 色は、暖色(赤、オレンジ、黄色)と寒色(青、緑、紫)に一般的に分類されます。暖色はエネルギッシュで刺激的な感情を引き起こすことがあり、寒色は落ち着いた感情をもたらすことがあります。
個人差: 色に対する感情の反応は個人差があります。一般的には特定の色が特定の感情を引き起こす傾向があるものの、個人の文化、経験、人格などによって感情への色の影響が異なる場合があります。
文化的影響: 文化も感情と色彩の関連に影響を与える要因です。例えば、ある色が特定の感情を象徴する文化もあれば、他の文化では異なる感情と結びつくことがあります。
色の象徴的意味: 色は、一般的な意味を持つことがあります。例えば、赤は情熱や愛情を象徴することがあり、青は落ち着きや信頼を意味する場合があります。
周囲の環境: 色の感情への影響は周囲の環境との相互作用も重要です。例えば、特定の色が使用された空間や場所は感情に影響を与える可能性があります。


このように色彩が、文化や習慣、人の感情に大きな影響を与える要因である場合もあることから、基本的な概念をキチンと学習しておくことで、“色を使い分ける”という次のステップに行けるとも思っています。ただ、この色に関する見解や認識は、社会や経済、文化などにより常に変化するものでもありますので、“今”を捉える意味でも非常に興味深いものだと思う。


画像提供元:Pexels