<記憶の断片>風の吹くまま
一人で悶々としていた日々
すれ違いや勘違いで
より孤独の色を濃くして
室内にふさぎ込んでいった
窓の隙間から見えた光が
眩しくて美しくて
そっと窓を開けてみた
突然の風が全てを吹き飛ばす
押し出すようで
引き込むようで
多色の風が語りかける
居た堪れず部屋を出る
新しい風を頬に感じ
闊歩する住み慣れた街は
なんとも陳腐な造作物
生きていない綺麗な街
風の吹くまま歩いて
辿り着くのは何もなくて
何かがある街
新しい風が運ぶ
知っているのに
知らない世界
一つ一つに意味がある
今求めるものが揃った
無限の世界
画像提供元:Pexels

このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。