<記憶の断片>見たことのない世界
見上げれば混じりのない
青の世界
通り過ぎた季節も
きっと同じ世界だったのだろう
青空に虹がかかり
夕焼けに鳥が飛んでいた
変化を知らずに
前だけを見てきた
今日見た青の世界に
頬を伝う涙
見慣れたはずの
見たことのない世界
真実が残る言葉にあるのなら
その場限りの言葉には
惑わされなければいい
ペンキを塗られた青い鳥
群れを成して楽しそうに
一方向へ飛び立っていく
まだらになっていることも
知らないで
それでも素晴らしいと
評論家が言うなら
そう思えばいい
掌の裏に刻まれる
縦に伸びる僕の運命線は
そっちじゃない方が
素晴らしいと言っている
画像提供元:Pexels
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