<記憶の断片>ルンルン
ルンルンを買いに街で出よう
できれば大きな街に
電車を乗り継いだとしても
最高のルンルンを
探しに行こう
さらに望むなら
初老の物知りが
蓄積した初出しがいい
駅のホームに
街の道端に
建物の中に
無料のルンルンはある
僕は無料のルンルンは
欲しくない
僕はお金で買える
ルンルンも欲しくない
大きくて温かい
静かで楽しくて
着色がない
飛び切りのルンルン
誰も買えない
誰も見たことがない
そんなルンルンを
僕の持っている
ちっぽけな自分の一部と
等価交換してくれる
僕だけのルンルンが欲しい
画像提供元:Pexels
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