今の時期の雲。
群青の空に迫り来るように近く
幾重にも重なる夏雲。
この空を見ると“夏”を感じる。

何とも美しいコントラストを描く空を、暑さを忘れて眺めてしまう。
空はいつになく深い青となり、非常に立体的な雲は今にも落ちてきそうなくらいに近く感じる。

春夏秋冬の空があるが、今しか味わえない空を仰ぎ見ると
“今年もまた・・・。”という言葉が頭に浮かぶ。
特にこの季節の空は、子供の頃には良く見ていたのだと思うが、「わぁ～。」と思っただけでその色や形状を記憶はしていない。背も低かったので、もっと遠くには見えていたのだろうという憶測はできるのだが。

空気の綺麗な場所だと、夜空の星が近く、手に取れそう！とよく言われるが、まさに今の時期の雲はその色の密度も相まって“落ちてきそう。。。”と錯覚する。東京はお世辞にも空気が綺麗だとは言えない。しかし、夏雲は非常に近くに見える不思議。

最近では、出勤前に駅からの徒歩中に少しだけ歩を止め、空を見上げることが多い。
こんなに近くに、こんなに美しい景色が！と呆然としているのか、暑さでぼ～っとしているのかはわからない。

是非とも、一度、夏の空を見てみてください。
一瞬、我を忘れるような空間に足を踏み入れた気分になれますよ。ｗ