世の中には、私たちを驚かせ、常に新しいコトに挑戦し、時には混乱させるような曲者たちが存在します。彼らは一般的な「普通」とは一線を画す存在であり、社会の規範に当てはまらないことがしばしばあります。しかし、そんな曲者たちの存在こそが、芸術の美学を輝かせる重要な要素なのだと思う。

　美しいと感じるものに対する考え方や価値観のことを“美意識”や“美学”と呼ぶ。普段私たちが感じる美は、伝統的な美や理想、常に過去にあったモノの延長線上に基づいていますが、曲者の美学はそれとは異なります。曲者たちは独自の視点を持ち、自らの内面を率直に表現することで、新たな美を創造していく。

　例えば、芸術家の中には伝統的な技法やルールにとらわれない自由な発想を持つ者がいる。彼らは既成概念に捉われることなく、自分の内なる声や自然が奏でる音にならない音に耳を傾け、自分らしさを追求する。そうして生まれた作品は、私たちに見聞きしたことのないモノやコトに触れた新しい感動や驚きを与えることがある。

　また、社会的なマージナルな立場にある曲者たちもいる。彼らは差別や偏見に苦しみながらも、自らのアイデンティティを誇りに思い、己の信念・個性を大切にする。そのたくましさや生きる力、発想力が、私たちに勇気や共感を与えるのです。

　曲者の美学には、常識を覆すような斬新なアートや思想、独特なライフスタイルが含まれている。それは社会の常識に逆らうこともあるかもしれないが、その中にある真理や美しさを見つけることができる千里眼を持つ必要がある。

　芸術の世界においても、曲者の美学は重要な役割を果たしている。新しい潮流や芸術運動は、必ずと言っていいほど曲者たちによって牽引されている。彼らの先見の明と勇気によって、芸術は進化し続けている。

　ファッション業界における曲者の美学は、私たちにとっても大いなる啓示となりえる。自分自身を偽ることなく、自らの内なる声に耳を傾け、個性を大切にすること。それを纏うことでそれが真の美と幸福につながるのかもしれない。

　私たちは、彼らの美学を通して、人間の多様性を称賛し、異なる個性を尊重する心を育てることができるのだと思う。それによって、より豊かで包括的な社会を築いていけるのではないか・・・。

　芸術の中で輝く曲者たちの美学を、私たちの生活にも取り入れてみると、新たな発見と感動が待っているかもしれない。自分自身が曲者であることを認め、その独自の美を信じることで、より深い自己理解が得られていく。曲者の美学に耳を傾け、心躍らせることで、新しい自分を発見できるのかもしれない。

　視野を広げて見えてくる未知の光景。

画像提供元：Pexels

【7/31（今日）まで公開中。】