<Plog/パワスポの話>出雲の旅手帖02~美保神社・水木しげるロード~
美保神社~水木しげるロード
えびす神としての商売繁盛の神徳のほか、漁業・海運の神、田の虫除けの神として信仰を集める神社。8世紀に編纂された『出雲国風土記』の神社台帳に記載される古社でもある。鳥取県境港市の先っちょにあり、美しい海も一望できる。鳥居から入り一度クランクする構造は邪悪なモノを回避する意図だと推測するが、このクランクがなんとも美しい。
あまり海沿いの神社仏閣に行ったことがないので、新鮮な気分になった。鳥居脇の小道には旅館や商店、飲食店など今時にリニューアルされたモノもあれば、歴史ある当時のままのようなたたずまいのモノもあり、時代が交差する不思議な小径もある。ぱっと見の印象と違い、境内に入ると広大な敷地に拝殿と本殿が鎮座する。凜々しいという言葉がぴったりだと思う。古来より海は母、山が父に例えられるが、母のような冷静さと父のような強さを両方兼ね備えたような雰囲気を醸し出しているようにも思った。
そして同県にある水木しげるロード。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげるが描く妖怪の世界観をテーマとした観光名所であり、境港駅から本町アーケードまでの全長約800メートルの間に「ゲゲゲの鬼太郎」はもちろんのこと、日本各地の妖怪たちをモチーフとした銅像など多数のオブジェが設置されており、老若男女が楽しめる町おこしの代表例とも言える。
あいにく訪問した日が商店街の店休日と重なったこと、そして水木しげる記念館も建替中だったりして、観光客も少なかった。海外では日本のアニメ・マンガがCool Japanとして人気を博しているが、どうやら水木しげるワールドはCool Japanのカテゴリーには入らないと聞いたことがある。俺には“キモカワ”だと思うのだが、異国の方々の琴線は未知数。まぁ、お陰様でゆっくりと精密なキャラクター銅像を見られたことは嬉しい限りであった。
ーVol3へ続くー
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