cky355のブログ

日々、感じること・思うことを徒然に・・・。

吉田秀雄の「鬼十則」

吉田秀雄の「鬼十則」

今の時代ではあり得ない。


俺は嘗て、行政に深く関わる団体の要職に就いたことがある。かなりのサプライズ人事だったようで、そんなことを全く知らない俺は“え?俺は何をするんですか?”の状態だった。通常の人事だと既定路線の人材発掘か社内からの選出だったようだが、俺は全く違う組織から所謂、ヘッドハントではないがその当時、その組織のトップだった偉いおじいさんと知り合いだったことだけの理由だったみたいだ。これにより想定外の人物が来たことで、組織内もしかりですが、横並びの他組織の方々からも割と嫌がらせはされた。(笑)
そんな中で一人。昔から知っていた他組織のおじさん(偉い方だったけれど)に渡されたののが、“吉田秀雄の「鬼十則」”だった。そもそも理系だった自分は歴史や企業論等に全く興味はなかった。しかし、いつになく真剣な眼で「これ、読んでみて。」と言われたのを今でも鮮明に覚えている。


 “そんなに言うなら・・・。”としばらくデスクの衝立にマグネットで貼っていたが、斜めにしか読んでいなかった。真面目に読んだ初期の頃は、「え?げ! 怖っ! 何これ? いつの時代?」と思ったけど、よく俺のいた事務所に来る方からいただいたこともあって外すに外せない・・・状況だった。
 しかし、仕事に少し慣れ始めた頃に、ふと目の前の“吉田秀雄の「鬼十則」”を見た時に、“俺の置かれた立場だとこういう表現に変えるな”という感じで意識が変わっていった。
人は年を増すとどんどん他者の声に耳を傾けなくなると言うが、人の言葉を読んで、その言葉の中にある自分にとって、読んだ時点で必要なエッセンスはある!と思った。
 結局、その職を離れるまでずっとデスクの衝立に貼られていたこの“吉田秀雄の「鬼十則」”。
今でも、特に
“頭を使って知恵を出せ 知恵を出せない者は汗を出せ 汗を出せない者は静かに去れ”
を念頭に
*仕事は自ら創るもので、自分で創ったのだから先手先手で動く
*新しく大きな難しい仕事に取り組み、計画を立てることで自分を成長させる
*自分の意思で行った仕事は自信をもって取り組まないと迫力・粘り・説得力が生まれない。
 よって、その事業には人が集まらない。


そんな考えを持つ、大人になったかなぁ~と思っています。


※画像の“吉田秀雄の「鬼十則」”は当時、他組織の偉いおじさんからいただいた紙媒体をそのままスキャンしたモノになります。(もらった時から、斜めにコピーされたんだなぁ~と今、気づきました!w)