cky355のブログ

日々、感じること・思うことを徒然に・・・。

<世間話>浮世絵

浮世絵

 俺は事務所に浮世絵を置いている。
 アニメキャラポスターや現在アートのリトグラフ等も置いていますが、ひときわの存在感を示している。まずもって、“浮世絵”ってどんな定義なのかを簡単にまとめてみます。


■主題とテーマ: 浮世絵は、主に風景、美人、歌舞伎役者、武士、日常生活など、多様なテーマを扱います。これらのテーマは、当時の日本の社会や文化を反映しています。
■木版画の技法: 浮世絵は木版画という技法を用いて制作されます。木版画では、木版と呼ばれる木の板に彫刻を施し、それにインクをつけて紙に転写することで作品を制作します。この技法により、多くの複製が容易に作成できました。
■色彩とデザイン: 浮世絵は鮮やかな色彩と繊細なデザインで知られています。特に、浮世絵の美しい女性(「美人画」)は、繊細な筆使いや美しい色彩で描かれ、多くの人々に魅了されました。
■浮世絵師: 浮世絵の制作には多くの有名な浮世絵師(画家)が関与しました。著名な浮世絵師には、葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿などがいます。
■影響と保存: 浮世絵は日本のみならず、世界中の美術に影響を与えました。多くの浮世絵は現在も博物館やコレクションで保存・展示されており、日本の美術の重要な一部として評価されています。


 浮世絵は、江戸時代の日本の文化と歴史を捉えた貴重なアートフォームであり、日本美術の重要な一翼を担っています。実際に事務所に置いてある浮世絵は、遊郭でのひとときを切り取ったような絵になっており、前述で書いたように木版画であることから、若干の凹凸を感じる。また、版画だよな?と思ってしまうくらいに細い線で構成されていて、花のグラデーションや着物の柄など、ウットリするくらいの美しさで、江戸時代の技術に感服する。


 日本人が美しいと感じるモノは時代を超えても変わらないと感じさせてくれる“浮世絵”は、色使いや繊細な線を構築する彫り師の技、構図の端ですらにも気を遣う配慮、全体のバランス力とどれをとっても、抜かりがない。この感覚を失うことなく、日本のもの作りを堪能しつつ、継続することを願って止まない。