いつも職場に来ると、ステンレスボトルにお茶を入れる。年中アイスのお茶を飲む。
しかし、たまに無性に“アイスコーヒー”が飲みたくなる。謎だ。

　こういう時は、必ず事務所裏にある小さなカフェへ行き、テイクアウトの“アイスコーヒー”を買う。このお店は基本、家族経営でたまにバイトスタッフがいるくらいの地元密着型のカフェで、おじさん、おばさんはいつもとても感じが良い。今日も、おじさんに「あ！いらっしゃ～い！」と声をかけられた。おそらくオーナー？は息子さんで、息子さんはいつもおじさんやおばさんに小言を言っている感じで難しい顔をしているが、俺は、おじさんやおばさんは今のままが良いと思っている。気さくなおじさんに、少しおっちょこちょいなおばさん。いつも午前中と夕方には、コーヒーを焙煎している香りが、事務所の中にいても伝わり、「あ！もうこんな時間かぁ！」と何だか、体内時計のようにもなっている。

　たまに来客用に２～3杯のアイスコーヒーを買うと、もう50歳を過ぎた俺に、「一人で持てるかな？」と声をかけてくる。ｗ　なので俺は、「頑張りま～す！」と返している。（確かに童顔だとは言われるが、そこまでか？！と思うけど。）
　少しだけ設けられたテラス席？（外の席）は、午前中は煙草吸いのおっさんで満員だったりする。何とも長閑な光景だと思う。

　そしてとても不思議なのは、このカフェのアイスコーヒーを飲んだ時だけ、異常なくらいに尿意を催す。他の店のアイスコーヒーを飲んでもそんなにトイレに行くことはないが、このカフェのアイスコーヒーは飲むと1時間毎にトイレに行く。しっかりとローストされたコーヒーの香りが口いっぱいに広がり、ガツンとした苦みも俺の好みの味で大好きなアイスコーヒーなのだが、この尿意だけはとても不思議である。来客に出してもだいたいの方に「このコーヒー美味しい！」と言われるが、トイレに必死に行っているのは、俺だけだ。

　今ちょうど、夕方の焙煎の時間。何とも言えない素敵な香りと共にアイスコーヒーを飲んでおります！