<記憶の断片>誕生
やがて来る夏の日差しを
待ちきれなくて
意味もなく東の空に
手招きをする
放たれる光量を増す日差しに
目を細めて口角を上げる
人が原始の感覚を取り戻す
身体と自然の距離が縮まり
本来の自分が何かと
問いかけていく
山を越えて飛べるほどに
膨らませた希望と期待
野を駆け縦横無尽に飛び回る
溢れ出しそうな喜びの断片
大きく広がた腕の中に
捉えた無色透明な球体
抱えきれないほどに
膨張して僕を覆い隠す
喜びのリズムが球体と
共鳴して形を変える
生まれ出た僕と同じ形
着色が始まれば
きっと変わる
きっと変える
今を超える僕の誕生
画像提供元:Pexels

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