一方行に歩く人並みに 紛れて自分を消していく 過去も未来もない 今を黙々と生きる 人混みをかき分けて 楽しくもなく 悲しくもない 記憶にも残らない 自分の一歩は 虚しさの足跡を残すだけ 白髪の数を数えなくなり しわの長さも見えなくて 徐々にモザイクになる 自分の存在を何で示すのか 行き先のない そ... 続きをみる
足跡のブログ記事
足跡(ムラゴンブログ全体)-
-
足跡が消えていく 自分の意思ではなく消えていく 何かが変わる時に いつも同じ心境になる 過去は過去 今は今 それでも時に振り返る 足跡はなくても 道があればいい ただそれだけのこと 時に一本で 時には交差して 交差する度に分岐して 消えて現れる 最初からない道 うっすら先が見える道 夢か現か 誰か... 続きをみる
-
最初は聞こえないくらい 今は確実にその音を増す 僕に近づく足音 歩幅は変わらず 一定のリズムを刻む 忍び寄るわけではなく 僕が近づいているのか 錯覚に陥っていく 追い抜かれそうになると 一瞬の静けさの後に 全身に生暖かい温度を感じ 足音が消えたことに気づく そして分岐していた もう一人の自分の記憶... 続きをみる
-
虚いゆく時代 己を消す日常 自分の足跡さえ他人に消され どこに行き着くの? 来るはずの明日へ 残せるメッセージを探す 私小説の1ページを綴るように そこには幾通りもの未来がある 画像提供元:Pexels